最近は何でも無料で使える時代で、ホームページもご多分に漏れず、無料で作ることができます。
こういうのって昔は、営利目的での利用はダメで個人利用しか許さない感じでしたが、そんなこともなく、大手企業でも利用し始めています。
しかも、作るのも簡単で専門的な知識も不要と、利用者にとってメリットばかりが目立つ無料ホームページ制作サービスなのですが、そこは当然デメリットもあるので、あとになって「こんなはずではなかった…」とならないよう、確認だけしておきましょう。
もくじ
便利な機能は有料オプション
普通に考えればそりゃそうだよね、って感じでもあるのですが、無料ホームページ制作サービスを利用するときの大きな問題としては、便利な機能は有料オプションになっています。
ちょっとしたホームページを作るには気にはならないかもしれませんが、ビジネス利用で考えた場合は有料オプションを申し込んだほうが長期的に考えた時にオトクになることが多いです。
どのような機能が有料なのかこれからご紹介していきます。もちろん、サービス会社ごとにメニューが違うので、該当するものもあれば非該当のものもあります。
気に入った無料ホームページ制作サービスを利用する際に、チェックリスト的にお使いいただけたら嬉しいです。
01.ホームページとは関係ない広告が表示される
無料ホームページ制作サービスも当然営利団体なので、どこかでマネタイズを行う必要があります。無料プランを使うと画面の一部に広告が表示されるケースが多いです。
どのような広告かと言うと、ズバリ、無料ホームページ制作サービスを利用してもらうための広告になります。
具体的な例を挙げます。
こちらはWixで作ったホームページです。(https://info055944.wixsite.com/netdehanjo)
こちらはJimdoで作ってみました。(https://netdehanjo.jimdosite.com/)
Jimdoなんて、広告部分にマウスポインターをもっていくと、
縦にビヨーンと伸びて、全力でクリックしてしまいそうです。
せっかく作ったホームページにアクセスしてくれた人が、自社の商品ではなく無料ホームページ制作サービスの紹介ページに行かれてしまうと、何のためのホームページか分からないですよね。
せっかく作ったのに無料ホームページ制作会社の営業を手伝っているのと同じですので、大抵の場合は、この広告を外すためにオプションを申し込みます。
それぞれ月額で、Wixは月900円~、Jimdoだと965円~が必要です。
02.ドメイン名が変更できない
ドメイン名っていうのは、Wixで私が作ったホームページだと「info055944.wixsite.com」がドメイン名にあたります。ちなみにURLは例えばこういうやつです。「https://info055944.wixsite.com/netdehanjo」。
これの何が問題かと言うと、この文字列を見ただけでは、だれのどんなホームページかが分からないんですよね。
少し詳しい人が見れば、ドメインのなかに「wixsite」という文字があるからWixで作られたサイトなんだな、というのは分かるのですが、だれのどんなホームページかどんな情報が載っているかまでは分かりません。
超有名なドメインで行くとyahoo.co.jpというのがありますね。ヤフーです。まったく無名であっても、このホームページtakahiromaeda.comを見たら、個人のホームページかな?くらいは分かるじゃないですか。ブックマークしてくれる人までいるとは思いませんが、何記事か見て納得感があればまた見てもいいかななんて思ったりしますよね。
Google検索もドメイン名を覚えてくれるんです。
どういうことかと言うと、ドメイン名と人が見た時間などをGoogleのAIが判断して、検索結果に反映してくれるんです。ドメインと検索結果の関係の話は長くなってしまうので、別記事で詳しく説明しますが、なんにせよ超重要で、自分のドメイン名を育てるためにホームページを更新していると言っても過言ではありません。
あとは、ちょっとしたことですが、ドメインを見ると無料ホームページ制作サービスを使っていることがバレバレなので「あ、このホームページ、無料サービスを使っているんだ」と、せっかくホームページ上でいいことを書いていたとしても、記載内容の信頼度が下がってしまいます。
話をまとめると、集客でホームページを利用しようとした場合に不利益を被ってしまいますので、こちらも有料オプションでドメイン名を変更することができて、Wix、Jimdoともに広告の非表示オプションを申し込めばドメイン名も変更できるようになります。
03.作れるページ数、保存できるデータ量が少ない
作れるページ数が少ないっていうのも、保存できるデータ量が少ないことに含まれるわけですが、サーバー容量の上限が500MBになっていて、Jimdoの場合、作られるページ数は5ページまでとなっています。
Wixは制限がないのですが、サーバー容量の上限を考えると多く作ることは難しいです。もちろん、画像も使わないで文字のみであればページ数も多く作られるのですが、見栄えを考えるととてもホームページ訪問者の利益になるとは考えられないですよね。
画像やコンテンツを豊富に準備すればするほど、ホームページを見に来てくれた人が満足して、取扱商品へのアプローチにつながる可能性が広がりますので、サーバー容量は多いほうがよく、こちらもオプションでWixの900円プランだと500MBとから3GB、Jimdoの965円プランだと500MBから5GBに増加します。(これでも全然足りないのですが、その場合はオプション料金をもっと高いものにすることで容量を追加することができます。)
他のサービスに移設するのが大変
ホームページを作るときからホームページを違う場所に移すことを考える人はいないかもしれません。
ただ、こういった無料サービスは突然終了することも少なくなく、終了してしまうとデータが全部消えてしまうので、また違うところで作り直す必要があります。
似たような話で無料ブログサービスが以前流行っていたのですが、どれも収益を継続することができず、元気に残っているのはアメブロとはてなブログのみという状況です。
ちなみにホームページとブログの違いは、ホームページはブログも含むいろんなページを作成できますが、ブログは日記を目的としたテキストベースの記事作成サービスと理解してもらえれば間違いないです。
万が一サービスが終了してしまったら、せっかく作ったものをまたイチから作り始めるのは大変ですし、データが取り出せたとしても、無料ホームページ制作サービスだとドメイン名も変わってしまうので、Google検索の表示順位も下の方からスタートということになります。
案外きれいに作れてると思いませんか?
ざっとここまで、WixやJimdoの無料ホームページ制作サービスのデメリットについて書いてきました。事実ですが結構キツめのデメリットを挙げたものの、私自身WixやJimdoでホームページを作った感想としてはなかなかいい感じなのでは?という認識です。
ともに作成時間に10分くらいしかかかってなくて、基本的には自動でデザインを作ってくれます。言い換えると他人が同じサービスで作ったら似たようなホームページが出来上がるということですが、利用目的を正しく考えれば、このような無料ホームページ制作サービスは全然アリです。
具体的には、5年、10年も続きそうな商品を販売するためのホームページではなくて、試しに販売するためのホームページという使い方は合っていると思います。
どういうことかというと、もともと自社でホームページを持っていて、新しく商品を開発したけれどテスト的に販売したい、ホームページ制作にもお金をかけたくない場合に、WixやJimdoで作ってみてはどうでしょうか。
ドメイン名にwixやjimdoという文字が入りますが、自社ホームページにリンクする形であれば無料サービスだとしても信頼度は下がりませんし、Google検索を期待しなくても自社ホームページから流入はあるはずです。
まとめ
今回はWixやJimdoのような無料ホームページ制作のデメリットはどのようなものがあるかを書いてきました。
例としてWixとJimdoを出したわけですが、他の無料ホームページ制作サービスも同じようなデメリットがあります。デメリットを回避するためには有料オプションを申込む必要があり、結局費用がかかるのであれば、無料という言葉に惑わされず、自社でサーバをレンタルしホームページを構築する方法でも金額が変わらないも多々あります。サーバーをレンタルすると大げさのように聞こえるかもしれませんが、ビジネス用途のものでも月額1000円しないものも多く、実は手軽に手配できてしまうのです。
というわけで、本気でこれからホームページ集客も頑張っていきたいという方には無料ホームページ制作サービスは向いていないかもしれませんが、この記事で例に上げたような使い方ならメリットの方が大きそうなので、ご自身の状況によって使い分けてみていただければと思います。
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