職業を聞かれて、インターネット系の仕事をしていると伝えると、お店のオーナーに無料で集客ができるいい方法はないか?とよく尋ねられます。
そんなもんはないことを知っていて聞いているのか、ITなら何かあるかも?と思って聞いているのか、真相はわからないままですが、そんなとき私はいつも、SNSとかで集客を頑張っている方はいますよねー、と回答します。
ここでのSNSというのは、FacebookかInstagram、Twitterあたりになるのですが、SNS自体のアカウントを作ること自体は無料じゃないですか。
SNSでも中でお金を出せば広告を打てますが、その話は一旦置いておいて、普通にお店やご自身のアカウントを作って情報発信することを前提に話しています。
で、そんなことを聞いてくるお店のオーナーたちにSNSを運用しているか聞いてみると、FacebookやInstagramはやっている人は多いものの、Twitterは手を出していない人が多いです。
その理由を聞くと「炎上するのが怖いから」と。確かに。
私もはじめは炎上するのが怖いと思っていましたが、ある程度使っていくなかで全然炎上しないことがわかりました。
私が運用しているアカウントはフォロワー数も300を超えたくらいなので、Twitterで集客する方法なんて大層なことはお伝えできませんが、Twitterで調べ物とかをよくしますし、使い方は理解できています。飲食店のアカウントがうまく集客をしているのも多数観測しています。
そんな私が、Twitterの基本的な仕組みについてご説明したいと思います。
Twitter未経験者が抱える不安
その前に不安になるポイントについて列挙してみましょう。だいたいこんな感じでしょうか。
・炎上したら来客が遠のくのではないか
・メンタルがやられそう
・対応に手間取って仕事に悪影響を与えそう
1つ目の「炎上したら来客が遠のくのではないか」ですが、詳しくは後述するとしてモラルに反しているような投稿をしなければ間違いなく大丈夫です。また、もし誤った知識を投稿してそれが外部から指摘されたとしても、その時点で謝罪して投稿を削除すれば問題ありません。
炎上してしまうのは、言い訳をしたり、他人のせいにしたり、過ちを認めない
ことが多いです。
また、2つ目の「メンタルがやられそう」についても、普通に運用していたら炎上しないのでメンタルはやられませんし、ある程度フォロワーが増えてきたら応援してくれる人も増えてきますので楽しくなってきます。
3つ目も、炎上ばかりしていたら仕事どころじゃなくなりそうですが、通常は集客のためなど営業の延長線上にありますので、業務の一環として捉える必要がありますが、仕事に悪影響を与えることはないでしょう。
もし万が一、炎上してしまってもアカウントを消して再度作り直せばいいだけですので、大げさに考えなくていいです。
どうして炎上しないのか
よくニュースでSNSの炎上問題が話題になったりするので、炎上したらどうしようと怖がるのもわかります。
ワイドショーでもネタがないのか、Twitterの炎上問題を面白おかしく取り上げているのをよく目にするようになりました。
私もはじめはビビりながら呟いてました。が、一定期間がたって全く炎上しないことがわかりました。
SNSでの炎上を説明すると「ネット上で特定の対象に非難や批判、誹謗中傷が殺到する状態」のことをいいます。
Twitterで炎上する場合は、特定のつぶやきが非難や批判、誹謗中傷の対象になるということです。で、そもそも注目度があるから炎上するわけで、アカウントを作ったばかりの人のつぶやきは誰かの目に留まる訳もなく、華麗にスルーされていきます。
なので、アカウントを作ってツッコミどころ満載のつぶやきをしたとしても炎上することはありません。大丈夫です。思ったことをそのままつぶやいてみましょう。
逆に、つぶやいてもつぶやいても、誰からも何の反応もない、いいねもコメントも何もない、ってことは往々にしてあるので、Twitterを始めてもこっちの方が課題になってきます。それはそれで対策があるので別の機会に紹介したいと思います。
SNSで集客するということは
Twitterで集客することを考えると、思ったことをそのままつぶやくことはいい作戦とは考えにくいです。
Twitterでの集客がうまくいっているお店のアカウントを見てみると、思ったことをそのままつぶやくようなツイートは存在しないと言っても過言ではありません。
では、どういったことを呟いているかというと、「お客様になってくれそうな人が喜んでくれるような」ツイートをしています。ツイートを見てお店に来てもらうには、まずアカウントに興味を持ってもらって、定期的にツイートが届くように相手にフォローをしてもらうことが大事です。
たとえばこんな感じツイートよくないですか?クラフトビールが好きならフォローすると思うんですよ。
#セントロビンソン
ジャーマンD・H.IPA
ジャーマンIPA 5.1%
すっきりめの飲み口
麦芽の甘香ばしさからの柑橘のキレのよい苦味
後味は麦芽の優しい甘み
飲みごたえありつつもゴクゴク飲めるドリンカブルな一杯#みつよしビール備忘録#クラフトビール#Spitz #CycleHit19911997 pic.twitter.com/HJJXlaGim0— 麦酒家みつよし (@Beer3244Sumida) October 6, 2021
普通に考えて、「おなかすいたなー」とか「すたばなう」とか、他の人にとってどうでもいいようなツイートをしているお店のアカウントをフォローしようとは思わないですよね。ですので、発信する内容を考える必要があります。
どんなことを呟いたらいいの?
そういうことを考えだすと途端につぶやく内容が浮かばなくなりそうです。実際問題どういう内容が相手に響くかどうか、Twitterをはじめたときはわからないですしね。
私も同じような感じで試行錯誤しているわけですが、つぶやきやすいのは同業他社のつぶやきを参考にしてみることです。
例えば、飲食店のこだわりポイントをつぶやいているのを見たら、自分のお店だったらどんなこだわりポイントがあるかを呟いてみたり、体にいい栄養素が含まれていることを紹介しているのであれば、自分のお店で体にいい栄養素が含まれている商品を紹介してみたりといった具合です。
Twitterのつぶやきが毎回宣伝風になってしまうと共感を持ってもらえなくなるのでバランスは大事ですが、ここで伝えたいことは他人のつぶやきを参考にするとつぶやきやすいですということ。
他には「引用リツイート」という機能があって、相手のつぶやきを引用して自分の意見をプラスするようなつぶやき方ができますので、先程の例でたとえば「このメニューはビタミンCが豊富でオススメ」っていうつぶやきがあったら、「ビタミンCってお肌にもいいですよね!」みたいなつぶやきを上乗せして発信することができます。
下記の例は自分のツイートに引用リツイートを行っています。追記で説明したいときなどに有効ですね。
https://t.co/xcPuRlobXj
ビールの詳しい情報はこちらをどうぞ🙌 https://t.co/RfJePBdg13— 麦酒堂かすがい (@kasugai_beer) October 8, 2021
他の人のツイートを利用するのはつぶやく内容を0から生み出す必要がなく、他人のつぶやきに乗っかればいいのでとてもつぶやきやすいです。
ずっと他人の背中に乗るようではよくないですが、一回つぶやくとつぶやきたい内容がスムーズに生まれてくることも多いので、他人のツイートは有効活用したらいいと思います。
飲食店の場合だと、先ほど例にだしたツイートのようにお店の商品を紹介するだけで喜んでもらえそうです。
ファンになってもらうのが理想
最終的には自分のアカウントのファンになってもらえれば、いずれお店に来ようと思ってもらえるはずなので、まずはお客様になってくれそうな人が共感してくれたり、憧れてくれるような投稿内容を発信していきましょう。
Twitterでは自分のアカウントを表示させると、その下に自分のつぶやき一覧が表示されます。その一覧画面をタイムラインと呼ぶのですが、つぶやきの並びを文字だけのツイート以外にも、お店の雰囲気や料理などを知ってもらうために、スマホでいいので写真や動画を撮って投稿してタイムラインのバランスを考えることも有効です。
アカウントに興味を持ってくれた人がタイムラインを見た時に読みやすさや投稿画像のインパクトなどをスムーズに受け取ってもらえますからね。
つぶやき1つずつの内容も考える必要がありますが、相手がタイムラインを見た時にどんな並びになっているか全体を考えることも必要です。ファンになってもらうための努力をしていきましょう。
というわけで、Twitterも集客には有効ですし、炎上なんて普通起こらないので、やってみてはどうでしょうか?私もこれからTwitterに注力しますので、一緒に頑張りましょう!
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