飲食店のオーナーならホームページを作ればある程度来客が見込めるのではないかと一度は考えますよね。
ただ、ホームページを作るとなると、業者を選定するための知識や時間が必要ですし、ホームページの制作費も安くはないので、躊躇する気持ちもよくわかります。
さらに追い打ちをかけるようで冒頭から伝えづらいですが、ホームページを作れば確実に来客数が増えるのかと言うとそういうわけでもなくて。
何も考えずにホームページを作ってしまうとインターネット上の看板的な役割しか果たさなくなってしまいます。
そんな事例を実際いくつか見てきたので、「しくじり先生」ではないですが、ダメパターンを振り返りながらどうすればホームページを見た人が実際に来店までつながるか、ホームページの集客方法や集客するまでの流れを解説していきます。
シンプルですが本質を書いてますので、読みながら自分のお店ならどうすべきかを想像しながら読んでみることをオススメします。
もくじ
ホームページの集客方法は?まず来店してみたいと思わせる
飲食店がホームページで集客するため1番大事なことは、ホームページを訪問してくれた人に一度来店してみたいと思ってもらうことです。
このように書くと当たり前のように感じられるかもしれませんが、一度考えてみましょう。来店してみたいと思ってもらうにはどのような情報が必要でしょうか。
まず間違いなく重要なのは、魅力的な商品ですよね。美味しそうかどうかはもちろん、見栄えはどうか、体にはどうかなど、お客様が喜んでもらえそうな内容を伝える必要があります。
その後に重要なのが店舗の安心感や、経営者の料理に対する想いなどですかね。人物的なキャラクターも発信内容としては大事ですが、まずは何より提供している料理の美味しさを伝えるというのがマストです。
ダメパターンとしては、どんな料理が提供されるかも分からないまま、「無農薬野菜しか使っていないので来てください」とか、極端な話ですが「頑固一徹親父が一人でフロアを回してます」みたいな変な情報だけだと、なかなかお店へ足を伸ばす気になれないですよね。
お店一番の人気メニューが美味しそうに見える写真を使って紹介された上で、原材料のこだわりや、お客様の声などを載せるのであれば、さらにホームページを見に来てくれた方に響きます。
実際に来てもらうことには始まらない
ホームページに必要な要素をいくつか挙げましたが、飲食店ですので絶対に大事なのは料理が美味しいことです。いわゆる「映え」のような、味以外に来店する理由が大きくあるのであればまた別ですが、通常のお店でしたら、自慢の一品があるはずですので全力で紹介します。
そのつぎにホームページの内容として大事なことは、お店の場所と、来店目的を叶えられるかどうか。
お店の場所についてはホームページでアクセスマップを掲載するので大丈夫だとして、物理的にお店に行けるのかどうかが大事です。
ダメパターンというわけではないですが、例えば新幹線を使わないと行けない場所となると、どれだけ美味しそうで来店目的にも合っていたとしても高確率で却下されてしまいます。
お客様の来店目的は?
その次に、お客様の来店目的を叶えられるかどうかというところも重要な要素です。
具体的に言うと、接待で使うのか、家族連れでご来店いただくのか、それともカップルでのご利用なのか…など、何のために来店されるかまで考える必要があります。
例えばですが、
・接待で使ってもらいたいのであれば個室があるのか
・家族連れなら多少お子様が騒がしくしても許される雰囲気なのか
・カップルでのご利用なら逆に静かに語れる環境なのかどうか
などなど、お客様の来店目的を満たすことができるかどうかホームページで紹介する必要があります。
ホームページの例じゃないのでダメパターンとしてはちょっとズレますが、めちゃくちゃオシャレでインスタ映えしまくっている写真ばかりInstagramで投稿しているお店が、実際のお店は昼から開いてる大衆居酒屋だったらガッカリするじゃないですか。
ちゃんと目的にかなうかどうかってとても大事です。
予約までの導線はできている?
ホームページを見て、まずは料理を美味しそうって思ってもらい、来店目的にもマッチするとなったら、その後はスムーズに予約できるかどうかも大事です。
シンプルに電話番号を載せるだけなのであれば、最近はほとんどがスマホからホームページを見ていますので、記載の番号をタップすると電話がかかるように連動させるようになっているのかなど、予約を取る心理的ハードルを下げてあげる必要があります。
あとは、ホームページから予約をすると1杯ドリンクサービスとかですかね。ホームページから予約することでお得感が演出できると予約するハードルが下がっていきます。
ホームページから集客するまでの流れ
という感じで、ホームページから予約をしてもらうまでの流れをわかりやすく書くと、以下のようになります。
料理に魅力を感じてもらう
↓
行動範囲内にお店がある
↓
来店する目的にも合う
↓
予約してもらう
この流れを作るためにホームページを構成する必要があることを理解しておきましょう。
ホームページはどうやって作るのか
今の時代、ホームページを作ること自体は難しくありません。無料で作れるサービスもありますし、自分でサーバをレンタルして構築もできる時代です。
個人的な意見になりますが、可能であれば飲食店のオーナー自らブログを書いてほしいので、WordPressという無料のブログシステムを使って、レンタルサーバに導入してご自身のホームページを持つことをオススメします。
もちろん、無料サービスを利用したホームページでも一定の価値はあります。無料サービスが気になる方はこの記事で紹介していますので、ぜひお目通しを。
また、外部業者に委託して自社ホームページを作る場合にも、ホームページから予約までの流れを頭の片隅に置いておきながら業者さんと打ち合わせを行うようにしていただければ、こんなはずじゃなかったといった事態は少なくとも避けられそうです。
自分のお店のホームページを持ちたいけどITに弱いから専門家にお願いしたい、けれど先立つものがない、という状況でしたら、国の機関である「日本政策金融公庫」や「信用保証協会の制度融資」を検討してみてください。
ホームページを持たない選択肢はない
ここまで読んでいただければホームページから実際に予約につながるまでの、ホームページが集客してくれる流れを理解してもらえたかと思います。
ホームページを持つ理由として「集客装置」の役割について書いてきましたが、その他にも、閲覧者に対して新サービスを告知するための「広報」だったり、駅からお店までのアクセス方法を調べるための「地図」であったり、アルバイトや社員の募集を見て応募してもらう「求人」の役割だったりと、様々な用途としてホームページを利用することができます。
というわけで、ホームページを持つことはいいことしかありませんので、ぜひチャレンジしてみてください。
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