ホームページ制作で融資を受けるにはどうしたらいいか

ホームページ制作

今回はホームページ制作に関わるお金の話を。

大企業や店舗経営がすでにうまく軌道に乗っている場合では、金銭的・人材的にもホームページの制作や運用管理もさほど苦にならないでしょう。

しかし、これからお店を開く場合や新規事業のアピールとしてホームページを制作する場合は、なかなか予算が準備できない場合もでてきます。

IT化が進み、ホームページも「あったら有利」から「ないと不利」という状況に変わる中で、ホームページ制作を業者に依頼したくでも費用がなくと困っている事業主の方も多いと思います。

この記事ではホームページを制作したいけど予算で困っている状況の方の救いになるであろう、融資やローン、補助金・助成金など資金調達のなかでも融資についてご紹介します。

ご自身で検討する前に

お金の話をする前に余計なお世話ですが、いわゆる補助金コンサルタントや、ホームページ制作会社でも「補助金のサポートできます!」と謳うところは多くありますが、 一番最初に頼るのはやめておいた方がいいです。

まずは市区町村の事業支援課といった公共機関や、地域の信用金庫さんなど金融機関に相談してみてください。

ホームページ制作ではないですが私自身も融資を受けることがあって、近くの信用金庫さんに相談に乗っていただきました。登記している区の補助も受けることができて大変助かりました。

補助金コンサルタントなどは口がうまいので、「簡単に補助金受けれますよ」などといいように説明してきますが、面倒なことは丸投げでホームページが完成したとしても、 タダのハリボテになる可能性が高いです。

融資と出資・投資の違い

融資の話はよく聞くかと思いますが、そもそも融資とは何かを考えたことはあるでしょうか?

融資とは、資金の借入方法の1つで、大きいくくりでいうと「お金を借りる」ということ。

似たような言葉でいうと、出資や投資という単語がありますが、違いは 「返済義務があるかどうか」です。

融資はお金を受け取った側に返済の義務がありますが、出資や投資では返済する義務がありません。

そう聞くと、出資や投資を受けた場合はお金を受け取れるだけなのか、というと、そうではなくて、 お金の返済の代わりに事業が成功した際に配当金を受け取れる権利を持っていたり、実際に経営に参画する権利を渡すことになります。

資金を借り入れて将来どうしたいか、を考えた場合に、もし事業が成功して乗っ取られることのリスクなどを考えたら、お金を返すだけでよい融資のほうが安心です。

融資とローンの違い

お金を借りるという意味では、融資と似たような言葉でローンがあります。融資とローンの違いは借りたお金の使用用途で、融資の場合は事業に対してのみ使えるお金を貸してもらうことに対して、ローンはもう少し幅広く個人でも利用でき、家を買う場合や車を買う場合にも利用されます。

一般的には、融資の方が金利が低く、ローンの方が金利が高いです。

また、融資の中でも担保をつけるかどうかという側面もあります。もちろん担保をつけた方が融資を受けやすいですが、ご自身の属性次第で担保なしで融資を受けることも可能です。

ホームページ制作で融資を受ける場合

お金を借りるにしても色んな選択肢の中から選んで頂きたいですが、 一番いいのは国や地方自治体が実行している補助金を受けられることです。

補助金はホームページ制作にかかる費用の一部を負担するためのお金で、返済義務がありません。

ホームページ制作に使える補助金としては「IT補助金」や「小規模事業者持続化補助金」、また地方自治体によっては「ホームページ制作費用補助金」というものもありますので、自身の状況が当てはまるかどうか一度ご確認ください。

補助金も基本的には全額負担というわけではないですし、まず一度全額負担してから補助金の申請をして後日受け取るという流れを取るので、 一時的にではありますが全額の支払が発生します。

もともと資金があって、全額支払ってから補助金を受け取るということでも経営に支障がなければいいのですが、そもそも資金がないといった場合にそのための資金調達として融資を受けるというわけです。

融資を受けるなら国の機関から

ホームページ制作を行うための費用として融資を受ける場合に、どこから受けるかという問題があります。

「都市銀行」「地方銀行」「信用金庫」「信用組合」「労働金庫」など民間の金融機関から融資を受けることはできますが、その前に国の機関から受けられるかどうか調べてみましょう。

国の機関というと、「日本政策金融公庫」と「信用保証協会の制度融資」という2つの種類があります。

どちらがいいかと言うと、 無保証・無担保で借りられる日本政策金融公庫になります。万が一返せなくなっても返済義務がありませんので、まずは日本政策金融公庫から融資を受けられないかどうか確認しましょう。

日本政策金融公庫が難しい場合に、信用保証協会の制度融資を検討しましょう。

「信用保証協会の制度融資」とは、信用保証協会という国の機関が個人の代わりに保証人になってくれる仕組みで金融機関からお金を融資してもらう制度です。

一般の金融機関から直接融資を受けるよりも何がいいかというと、万が一返済が困難になったとしても保証協会が債務保証してくれますので民間の金融機関も安心して融資してくれるようになります。

一般的には普通に融資を受けるよりも保証料がかかりますが、 地方自治体が保証料を負担してくれる制度があることもありますので事業をしている区などに確認しましょう。

融資を受ける際の注意事項

融資には「設備資金」と「運転資金」の2種類があって、「設備資金」は事業を行うために必要な設備に対して使用するお金、「運転資金」は事業を継続するための日々の支払いなどにも使えるお金という分類となっています。

融資を「設備資金」として受けるか「運転資金」として受けるかで審査方法も違ってくるので、設備資金として融資を受けているのに運転資金として使用してしまうと決算時などでバレてしまいます

そうなると、融資がストップし借りたお金を全額返済しないといけない事態になったりするので、用途通りに使用しましょう。

まとめ

ホームページ制作を検討した場合に費用的に厳しいのであれば自分で作成するという方法もあります。

自身で作成する場合でも最近は低予算でキレイなホームページを構築することができますのでオススメしています。

とはいえ、ITに苦手意識があったり、そもそもそんな時間がない場合はお金を調達して作ってもらうしかありませんので、融資などを検討してみてください。

自分で作るにせよ、融資を受けて作ってもらうにせよ、ホームページ完成をゴールにするのではなく、 「ホームページを作る→集客ができる→売上が作れる」までの流れを構築できるまでがゴールとして考えてみてくださいね。

管理人:MD(エムディ)管理人:MD(エムディ)

管理人:MD(エムディ)

企業IT担当者、Web制作者。IT分野は全般的に「そつなくこなす」ゼネラリスト。要するにITの何でも屋さん。色々な困りごとに対して適切なツールやサービスのご提案など、ITシステムと利用者の仲介が得意。机上の空論よりガリガリ手を動かす派です。

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